クレヴィス刊行の“イマ”読んでほしい本を月に1冊紹介する《今月の1冊~This month’s pick~》。 様々なジャンルのヴィジュアル本の中からその月にお勧めしたい1冊を皆様にご紹介!Crevis Online Storeでは紹介書籍を紹介月に限り送料無料でお買い求めいただける特典がございますのでこの機会に是非ご検討ください。
今月の1冊~This month’s pick~
今月は、今森光彦写真集『光の田園物語-環境農家への道-』を紹介致します。光の田園とは、写真家の今森さんが撮影のために頻繁に訪れている場所のこと。比叡山と琵琶湖の間を真東西に横たわり、日照時間が長く、朝日も夕日も差し込むお気に入りのこの場所を、今森さんは「光の田園」と名付けました。本書は、「光の田園」の中にある荒れ果てた農地を開墾し、美しい里山環境を取り戻すための挑戦の記録です。
45年以上も放置されていた農地は鬱蒼とした竹藪と化していました。里山環境を取り戻す挑戦は、先ずはすべての竹を切ることから始まりました。
地域の人々に見守られながら、土地の再生は進んでいきます。また、農地を作物を収穫するための土地としてだけではなく、生きものの棲家としても考え、今森さんは自らを“環境農家”と呼びます。“環境農家”としての今森さんの挑戦はどのように進んでいくのでしょうか。
本書では今森さんが並行して展開する環境活動や切り紙作家としての一面も紹介しています。
とめどなく続く今森さんの里山への挑戦は、土地を愛し、生命を敬う気持ちのあらわれで、写真や切り紙作品と同じように自己表現としての意味もあるようです。
荒れ果てた土地、竹藪との壮絶な格闘、姿を現した古木や山の神々からの贈り物。本書は里山に生きる写真家が、“未来に贈る美しい風景”を取り戻すための挑戦の記録です。
日本全国で放置された農地が社会問題ともなっている現代、本書の美しい写真や文章を通して、ひとつの活動や考えに触れていただけますと幸いです。
【本書概要】
今森光彦写真集『光の田園物語-環境農家への道-』
2,750円(税込)(本体:2,500円+税)
サイズ:222×186 mm(B5変形)
ページ数:208ページ
オールカラー
ソフトカバー
ISBN:978-4-909532-30-5
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