生命を拒む「毒水」の変容と再生。
秋田県仙北市にある一級河川「玉川」。玉川の源流付近ではPH1.3の日本一の強酸性水が噴出し、辺りは草木も生えず生物も住めず、一晩で包丁をも溶かしてしまうことから死の川「玉川毒水」と呼ばれている。そこでは轟音と煙とともに毎分約9,000ℓの酸性水が湧出する。人の手を寄せ付けない原始の自然として、恐れを抱くとともに強く惹かれ、十余年にわたり撮影を続けてきた。「玉川毒水」を巡る毒水と清水、自然と人の関係を見つめなおそうと「瞬間と循環」をテーマに撮影した。源流から下流へと水を伝い、玉川流域のまだ見ぬ変化を追い続けた。
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【関連展覧会情報】
草彅裕写真展「水を伝う」
期間:2022年12月2日(金)~ 12月15日(木)
会場:フジフイルム スクエア
会場HP