2019.08.30PUBLISHING

写真集『土門拳の室生寺』
土門拳

写真家人生をかけた山寺
「女人高野」の名で知られる奈良県北東部の山寺・室生寺。
土門拳は昭和14年に初めてこの地を訪れ、山峡に立ち並ぶ優美な堂塔や、平安初期の木彫仏にすっかり魅せられます。ことに釈迦如来坐像を「この像くらい利口で頭のいい顔をした、天下一の美男の仏像はなかった」と絶賛し、戦中も戦後間もなくの物資のない時期にも、機材や米を背負って出かけ、撮影を続けました。これで撮り切ったとは思えず、いくらでも撮れると土門の写欲をそそった寺でした。
本書には戦前から昭和52年までに撮影したモノクロームの名作と、その撮影時のスナップ、室生寺愛あふれるエッセイを収録します。

【構成】
写真について:土門拳
挑戦する:みうらじゅん
室生寺往往:牧直視
理屈を超えた室生寺:重森弘淹
エッセイ(10編)・作品解説:土門拳


  • 2,640円(税込)
  • サイズ・B5変
  • ページ数・160ページ
  • ISBN・978-4-909532-31-2