2009.02.24EXHIBITIONS

写真展「土門拳の昭和」

日本写真史のみならず、昭和という時代にまぎれもない巨歩をしるした土門拳。昭和10年(1935)「報道写真」を掲げる制作集団『日本工房』に参加してから、脳血栓で倒れる昭和54年(1979)まで足かけ45年にわたる土門拳の作家活動は、日中戦争、太平洋戦争、敗戦、戦後復興から高度成長期に至る、空前絶後ともいえる「昭和」の激動期と重なるものでした。その渦中に身を置いた土門は、ドキュメント、人物、古美術、建築、風景と、あらゆる被写体につねに全力でぶつかり、そのいずれの分野においても不朽の名作を生み出しました。さらには強いメッセージを込めた写真論によって、当時のアマチュア写真家たちを大いに鼓舞し、その後の日本写真界に多大な影響を与えました。

本展は、精選された約300点を一堂に展示、一人の写真家が自分の生きた時代として撮った「昭和」、鋭い目で選び出した「日本の美」を一望にすることで、土門拳の全業績をたどります。

構成

1.戦前・戦中の仕事(昭和10 ~ 19=1935 ~ 44)
2.戦後日本の歩みとともに(昭和21 ~ 42=1946 ~ 67)
3.風貌(昭和11 ~ 42=1936 ~ 67)
4.日本の美
①古寺巡礼(昭和36 ~ 54=1961 ~ 79)
②日本の美(昭和36 ~ 54=1961 ~ 79)

●会場内放映映像
激動日本を捉えた写真家・土門拳
http://goo.gl/hciBxb


巡回一覧

2014年

2013年

2012年

2011年

2010年

2009年