5月6日（土）、東京都写真美術館にて好評開催中の「土門拳の古寺巡礼」展の関連イベント「特別対談　内弟子が語る『古寺巡礼』」が開催されました。土門拳記念館の理事を務めていらっしゃるお二人の写真家、藤森武さんと堤勝雄さんをお迎えし、モデレーターとして同館学芸員の田中耕太郎さんに登壇いただきました。

土門拳の2番目の“内弟子”であった藤森武さんには、土門拳の内弟子制について、外弟子との違いや入門時のエピソードにも触れながら説明いただきました。また、撮影時のトラブルを乗り越えて「鬼がついた写真」が生まれた秘話や、撮影前に対象を徹底的に「凝視」する土門拳の撮影法などについて語っていただきました。

藤森武さんの弟弟子で3番目の“内弟子”であった堤勝雄さんからは、厳冬期の三仏寺投入堂などの困難極めた撮影行の苦労話や、木地山こけしのエピソードに絡めながら、こけしに仏像の古格を見出す土門拳について、また、ご自身もテーマとして取り組まれている東大寺のお水取りの撮影などについて語っていただきました。

イベントの最後には、内弟子時代に土門拳から覚えさせられたという宮崎県高千穂地方の民謡「刈干切唄（かりぼしきりうた）」を堤勝雄さんが熱唱、満席のお客さまからの喝采で終幕となりました。

展覧会はいよいよ次の日曜日5月14日までとなりました。大規模な「古寺巡礼」展を首都圏で見ることができる貴重な機会ですので、どうぞお見逃しなく。

【展覧会開催概要】
展覧会名：土門拳の古寺巡礼
期　　間：開催中～5月14日（日）
会　　場：東京都写真美術館 地下1階展示室　（恵比寿ガーデンプレイス内）
開館時間：10時－18時（木・金曜日は20時まで） ※入館は閉館時間の30分前まで
休 館 日：毎週月曜日

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