寄り道が残されている世界

世界中で高い評価を得ている孤高の写真家 鬼海弘雄の最新大型写真集です。東西文明が交錯するトルコ共和国のアナトリアの大地に生きる人々の姿を15年の歳月をかけて撮影した作品140点を収録しました。全点モノクローム作品の一枚一枚に、素朴だが確かな人々の営みが写しとられています。消費至上社会で失われた人間本来の感触を探りあてようと、写真家が彷徨した先に見えた風景たち。見る者に“生きる”とは何かを静かに問いかけてくる写真集です。