2019.04.02PUBLISHING

写真集『戦禍の記憶』
大石芳野

20世紀は「戦争の世紀」といわれます。 二度にわたる世界大戦で人類の危機とでもいうべき
大量の殺戮と破壊をもたらした後も安寧を迎えることはなく、米国、旧ソ連を軸とする東西の冷戦に起因する
朝鮮戦争やベトナム戦争、ソ連のアフガン侵攻などが勃発しました。
21世紀を迎えてもなお、世界のどこかでひとときも収まることなく戦争が続いています。
戦争の悲惨な傷痕に今なお苦しむ声なき民に向きあい、平和の尊さを問いつづける大石芳野。
広島や長崎、沖縄、朝鮮半島に大きな傷を残している太平洋戦争の後遺症をはじめ、
メコンの嘆きと言われるベトナム、カンボジア、ラオスの惨禍、そして民族や、宗教・宗派の対立で苦しむ
アフガニスタン、コソボ、スーダン、ホロコースト……。
本展では約40年にわたり、戦争の犠牲となった人々を取材し、
いつまでも記憶される戦禍の傷にレンズを向けてきた作品160点を収録。

【構成】
第1章:メコンの嘆き
・ベトナム
・カンボジア
・ラオス

第2章:民族・宗派 宗教の対立
・アフガニスタン
・コソボ
・スーダン
・ホロコースト

第3章:アジア・太平洋戦争の残像
・731部隊
・広島
・長崎
・沖縄


  • 2,750円(税込)
  • サイズ・B5変型(縦265mm×横195mm)
  • ページ数・184ページ 160点
  • ISBN・978-4909532183