2024.05.28EXHIBITIONS

中村征夫写真展「海中顔面大博覧会」

個性派揃いの海の中、かわいい系、強面系、みんなどこか人間ぽい。
100を超える海中顔面とユーモアあふれる言葉で奏でる海の大博覧会、いよいよ開幕!

 身近ですぐそはばにあるのに「青い宇宙」と表現されるように遠い存在でもある未知なる海。その海に魅せられ、19歳のとき独学で水中写真に取り組んでから半世紀以上、今なお海と海に生きるものたちの撮影を続ける、水中写真の第一人者中村征夫氏。
 水深わずか数十センチの海辺から大洋へと広がる雄大で多様な海には、見れば見るほど、色彩豊かでデザイン的にも秀作ぞろいな生きものたちそれぞれが暮らすユニークな楽園(社会)が存在します。本展「海中顔面大博覧会」は、その楽園と生きものが一瞬見せた豊かな表情や思わず微笑んでしまうしぐさを捉えた写真1点1点に、ユーモアあふれる中村氏の言葉を添えて構成した写真展です。そして、1987年に発表し、大ヒットした写真展・写真集「海中顔面博覧会」の後、30余年脈々と撮り続けた続編にして新作です。
 「魚の顔はもちろん、海中の風景や流氷の造形だけでなく、サンゴ、ヒトデや海藻など、普段目につかないあるいはみんながうっかり見逃しがちな、海の役者たちの生きざまも撮影し続けてきました。長らく海に潜っていると、魚や生きものたちの顔、姿形から、思いがけないイメージをインスパイアされることがよくあります。そのとき被写体から受けた印象を崩さないよう心がけて、撮影に臨んでいます。」と語る中村氏。
 圧倒的な海の楽園と海の美しさを味わいつつ、思わすず笑顔になれるその住人が織りなす「大博覧会」をご覧ください。


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2024年